今日は「∀ガンダム」の「ロラン セアック」の誕生日!
月光蝶を呼ぶんじゃない!!
本日は「∀ガンダム(ターンエー)」の登場人物「ロラン・セアック」の誕生日です。
ロラン誕生日おめでとう!
画像左側がロラン・セアック
引用元:ストーリー|∀ガンダムWeb
サンライズ制作のロボットアニメの金字塔「ガンダム」シリーズの一作品であり、1999年4月9日~2000年4月14日まで全50話が放送されました。
この作品が20世紀最後のガンダムシリーズとなりました。
総監督にはガンダム生みの親である富野 由悠季 氏が就き、メカニックデザインに映画「スタートレック」のシド・ミード 氏など豪華な製作陣で制作されました。
それ故に、主人公機の∀ガンダムはこれまでのガンダムとは全く違う独特の外見となりました。
それではまず、∀ガンダムとはどんな作品なのかざっくり見てみましょう。
・アニメシリーズでは初の女性声優が主人公のCVを務めた作品
・タイトルの指す主人公のマシンである∀ガンダムは従来にはない特徴的な機体で通称「ヒゲ」
・今までのシリーズと異なり、牧歌的なイメージが取り入れられている世界観が斬新
・おそらくシリーズ唯一の「牛を運んだことがある」「物干しざお替わり」をこなしたガンダム
・主人公のロランの女装があまりにも美しく話題になった。
・∀ガンダムは全てのガンダムシリーズの中でおそらく最強の機体である(月光蝶発動時)
・有名な「黒歴史」という言葉を生み出した作品
∀ガンダムはそれまでの悲惨な戦場の描写は少なく、政治的な駆け引きシーンが多く、舞台となる世界は19世紀ヨーロッパをモチーフにしており、牧歌的で穏やかな情景描写が多いことが特徴の作品となっています。
それでは、∀ガンダムのストーリーを見ていきましょう。
月の民(ムーンレイス)のロラン・セアック(以下:ロラン)は地球降下作戦の事前調査員(潜入員)として選ばれ、フランとキース共に地球へ降下し、ハイム鉱山を目指す途中でうっかり川え溺れてしまい、そこを助けてくれたハイム姉妹に助けられたところから物語は始まります。
その後ロランはハイム家の運転手となり二年が経ち、夏至の夜にロランとハイム家の次女ソシエ・ハイムは成人式の祭りに参加している最中に月の女王ディアナの軍ディアナカウンターがノックスの町を襲撃し、その中で成人の儀式の象徴である「ホワイトドール」と呼ばれる神像が突如割れ、中から「∀ガンダム」が現れ、偶然にロランが乗り込み戦いの渦に飲み込まれていくことになります。
それでは、本日の主役「ロラン・セアック」のプロフィールを見ていきましょう。
>名前:ロラン・セアック
種族:ムーンレィス(月の民)
生年月日:正歴2328年11月2日
15歳(物語冒頭)→17歳(∀ガンダム本編開始)
出身:メイザム地区(月の国)
職業:運河人→地球帰還作戦 先遣調査員→ハイム家の使用人(運転手)→∀ガンダムパイロット
所属:ムーンレィス→イングレッサ・ミリシャ
搭乗機:∀ガンダム
CV:朴璐美
ガンダム主人公としては珍しく、褐色肌の主人公であり、これ以降の作品では現在放送中のガンダム最新シリーズ「水星の魔女」の主人公スレッタ・マーキュリーが2人目となります。
ロラン・セアックはムーンレィスと言われる月の民であり、温和な性格をしていますがそれ故に色々な人物に振り回されがちです。
運河人と言われる下層階級の生まれであり、中学卒業後に地球帰還作戦に参加しました。
任務は先遣隊として地球へ降下して現在の地球環境がムーンレィスに与える影響を調査するというものでした。
北アメリカ大陸に降り立ち、そこからビシニティという街を目指す最中に川で溺れてしまい、そこをハイム家の「キエル」「ソシエ」の姉妹に救われたことがきっかけで使用人として雇われることになりました。
それから2年後ムーンレィスの地球降下作戦が突如開始された時、ロランはソシエとアーク山で成人式に参加していた折、近くの町で戦闘が開始された影響で、神像とされていた「ホワイトドール」の中から∀ガンダムが現れ、成り行きで搭乗してしまったため、地球側として故郷のムーンレィスと戦うことになってしまいました。
その後月の女王「ディアナ・ソレル」が地球に降臨し、地球側との交渉の場を持つためパーティーが開かれることになります。
その場で、ロランはグエン(一応町の有力者のような存在)によって「MSホワイトドールは貴婦人パイロットローラローラ」として女装した状態でディアナとの謁見を行うことになてしまいます。「地球は女性でもMSパイロットを務めている」といった所謂牽制の思惑のもとに。
その後、キエルとディアナが出会うことになり、うり二つの容姿を持つ二人が、戯れに入れ替わることとなりました。
このことが契機となり、ディアナと入れ替わったキエルは、ディアナの危うい立場をしり、ディアナの為に自らがディアナとなり、地球と月の懸け橋になろうと行動し始めました。
そしていくつもの戦いの中、ロランの近くにいたキエルが実はディアナであった事を知ることになり、彼女を危険にさらしてきたことを激しく後悔してしまいます。
その後、月の軍勢「ディアナ・カウンター」が一枚岩ではなかったことで、反逆者が現れます。
ディアナが地球へ降りた後、月の執政官であるアグリッパ・メンテナーがディアナ不在を機に月の支配権を掌握されてしまいました。
このことで、ディアナはアグリッパから命を狙われることとなり、現在のディアナは入れ替わっているキエルは刺客によって月に連行されてしまいました。
この知らせを受け、ロランたちも宇宙へ上がり月を目指すことになりました。
その途中に∀ガンダムによく似たターンXを駆る月の武人「ギム・ギンガナム」と対峙することになります。
このギム・ギンガナム(以下:ギンガナム)こそ、ロランたちを阻む最大の敵となっていくのです。
何とか月の都市にたどり着き、冬の宮殿と呼ばれる場所で「黒歴史」の真実が記録されており、ロランたちはその事実を知ることとなりました。
現在の地球文明は過去に∀ガンダムの月光蝶という力によって滅ぼされた後だったのです。
月と地球の文明に大きな差があったのはこのことが原因だったのです。
∀ガンダムと月光蝶
引用元:ストーリー|∀ガンダムWeb
その後舞台を再び地球に戻し、元仲間であったグエンがギンガナム率いる月の軍と結託し、ディアナ率いるディアナ・カウンターとの最終決戦を仕掛けてきました。
戦いの中、猛威を振るうギンガナムのターンXを止めるためロランはギンガナムに一騎打ちを挑みました。
激しい∀ガンダムとターンXの戦いは相打ちとなり、両機は抱き合うようにしてお互いが作り出した繭に包まれ、中に埋もれていきました。
その後、ロランとギンガナムは生身で一騎打ちをすることとなりました。
ギンガナムは、日本刀を二本持っておりその一本をロランに投げ渡してこう言いました。
ギンガナム「刀を持ったことは?
ロラン「・・・・一度だけ」
その言葉を合図に二人の最後の戦いが始まりました。
最終決戦!!
引用元:ストーリー|∀ガンダムWeb
最早ヤケクソとも見える高速面打ち連打を浴びせるロランを軽くいなしていたギンガナムでしたが、先ほどのターン機体が作った繭から糸が伸びてきていたことに気づかなかったギンガナムは瞬く間に絡めとられ繭に引き寄せられていきました。
「オ・ノーーーーレーー!!」
と断末魔を残して。
ロランは何とか逃れ生存し、ここに戦いは終結しました。
その後。月の民の地球帰還を望む人々の入植は無事完了し、ディアナは役目を終えたとして隠居を決意しました。
それから季節は巡り、キエルは新たな「ディアナ」として月へと旅立ち、ロランは隠居するディアナの世話係として共に過ごす生活を選び、物語は幕を閉じました。
いかがだったでしょうか?
非常に賛否両論な作品である∀ガンダムですが、最も平和な心をもつ主人公であるロランは一見ガンダムシリーズの主人公としては少し物足りないかもしれませんが、こと∀ガンダムの物語においては、彼だからこそ最良の結果を得られたのだと思います。
もちろん、物語だけではなく登場するモビルスーツも特徴的な機体が多くその先進的な機体が牧歌的な風景の中に登場するという何とも不思議な光景が、この∀ガンダムの魅力の一つと言えます。
総合監督である富野由悠季 氏が最も描きたかった物語と語っている程にとてもよく作りこまれたメッセージ性の高い物語です。
是非皆様も∀ガンダムを視聴して富野監督の伝えたかったメッセージを読み取ってみてください。
それでは本日はこの辺で、ありがとうございました。